ツシマヤマネコ

ツシマヤマネコは絶滅寸前種(CR)に指定されています。

日本の9つの動物園と1つの施設で協力して繁殖活動を行っています。

2018年5月の時点で10施設で37頭(オス19頭、メス16頭、まだ小さくて性別不明2頭)がいます。

2018年12月に非展示だったマユ(登録番号No.65)が九十九島動物園へ移動になり新たに2頭来園して東山動物園にはオス3頭、メス1頭の4頭います。

ツシマヤマネコにはすべて登録番号があり、一括して管理されていて毎年12月ごろに繁殖計画により施設間の移動があります。

ごくう (向かって左から2番目の部屋にいます)

オス 2007年5月9日福岡市動物園生まれ

(ツシマヤマネコ登録番号No.40)

2015年11月25日来園

2018年12月に九十九島動物園へ移動になったマユとの間に、2018年5月に赤ちゃんが生まれましたが、残念ながらすぐに死んでしまいました。


さんちゃん (向かって一番左の部屋にいます)

オス 2004年4月19日福岡市動物園生まれ

(登録番号No28)

1016年11月29日よこはま動物園ズーラシアから来園

エビゾウ 

オス 平成16年12月6日 対馬市上対馬町にて保護

(ツシマヤマネコ登録番号No.45)

2017年12月2日九十九島動植物園から井の頭自然文化園に移動、2018年5月23日日よこはま動物園ズーラシアへ移動、2018年12月4日に東山動物園に来園

野生の個体なので頻繁に移動させられているようです。

(2019年4月29日亡くなりました)


もも 非公開

メス 2006年4月1日福岡氏動物園うまれ 12歳

(ツシマヤマネコ登録番号No.39)

2018年12月4日に井の頭自然文化園から来園

ツシマヤマネコ

ネコ科ベンガルヤマネコ属

体長:50~60㎝

体重:3.5~4.5㎏

しっぽの長さ:20~28㎝ 太くて厚みがある

耳が丸く、裏側に白い斑点(虎耳状斑)がある

額に縦に縞模様がある

胴長短足

警戒心が強い

寿命:野生では6~9年 飼育下では15年


ツシマヤマネコがいる動物園

●東山動物園

●富山市ファミリーパーク

●京都市動物園

●福岡市動物園

●盛岡市動物公園

●井の頭自然文化園

●よこはま動物園ズーラシア

●西海国立公園九十九島動植物園 森きらら

●沖縄こどもの国

●対馬野生生物保護センター

ツシマヤマネコの飼育下における個体数は37頭となります。(平成30年5月10日時点)


長崎の対馬にのみ生息しているツシマヤマネコは、現在野生では70~100頭ほどしかいないといわれています。しかも毎年、交通事故で何頭も死んでいるとのことです。野生での寿命が6年くらいと考えると深刻な状況であることがよくわかります。

動物園での繁殖活動もなかな難しいようで、野生のツシマヤマネコの数が減っていくスピードと繁殖数がまったく追いついていないようです。

12月4日に東山動物園に繁殖のために移動してきた「もも」は年齢の割には繁殖の可能性があるようなので、赤ちゃんが誕生し、無事に育つことを祈らずにはいられません。